先日の土曜日は現場ではなく、自社の土場にてバックホウ(ユンボ)の
基本操作における社内技術講習会を開催しました。
10月の研修合宿において専務・比嘉君から提案された企画で
OJT以外で現場技術の指導をするのは今回がほぼ初めてになります。
まず最初は朝礼研修のフォローアップから。
品質・安全意識の向上のために、心を1つに
合わせることを目指します。
紺屋の白袴で土間がボロボロなのはご愛嬌…
次にロードアドプトでゴミ拾い。
相変わらずメインは吸い殻ですね…
そして土場へ移動して技術講習会。
まずは4tダンプからの機体積み降ろし。
事故で意外と多いのがこの積み降ろし時です。
よくYoutubeでアームで押し上げながら
あゆみ板なしでダンプに乗り降りする方法が紹介されていますが、
石井組ではあれは基本NGとしています。
転倒の危険性が高い上、ダンプにも負荷がかかります…
まずは専務のお手本から。この道約20年の安心感です。
これまでの土建屋さんなら「てやんでぃ、技術は見て盗め!」の世界でしたが、
良くも悪くもそういう時代ではなくなりましたね。
人手不足な上に、仕事で求められることの移り変わりも早く、
人財育成に社を挙げて取り組まない業者は置いていかれます。
続いて土砂の積み降ろし。掘削→ネコへの投入と
ダンプへの積込、逆にダンプからの背取り。
手間の人間がネコをどう向けに置くべきか、
バックホウとダンプはどの向きに停めるのが
効率よいかなど、質問・回答が続きます。
単純に土砂を積み降ろし、運んでいるだけに見えて、
実は細かい計算が積み重ねられています。
経験に基づいて専務は半ば無意識に動いているかもですが、
それを紐解いてみると土砂の特性といった物理、
無駄のない配置による経済性、何にもまして重要な安全性など
膨大な計算がなされているのがわかり、感動すら覚えます。
これがわかると土木・現場の面白さがわかると思うのですが…
若い子がもっと入る業界にしたいですねぇ。
ということで、貴重な体験となった1日。
今後も隔月くらいで続けていく予定です。
4月には新卒者も来てくれるので、楽しみながら、
どんどん成長できる環境を作っていこうと思います。