石井組で栽培している主なお米の品種をご紹介します。
【コシヒカリ】 ※ほぼ毎年栽培
言わずと知れた日本で一番有名で人気のあるお米です。
程よい粘りと甘みで日本人好みと言われています。
弱点としては稲の背が高いため、強風や大水はもちろん、
肥料が多くても(裏作で野菜を栽培してたり等)伸びすぎで
倒れてしまうことがあります。
いもち病などにも比較的弱く、栽培に気を遣う品種です。
R4年産で食味試験に出した結果です。70~75点が普通とのことで
石井組のコシヒカリは毎年80点前後の点数は出るようになってきました。
更なる向上目指して工夫・勉強を続けていきます。
【ミルキークイーン】 ※ほぼ毎年栽培
コシヒカリの突然変異から生まれた品種で、さらに粘りの強い
食感になっています。そのため冷めても美味しく、お弁当や
おにぎりにも向いています。特徴がはっきりしているので、
好きな人は指定買いされています。
【LGCソフトなど】 ※令和4年から栽培開始、近似品種になる場合もあります
LGC=low glutelin content、たんぱく質成分のうち、消化吸収されやすい
グルテリンが少ないお米ということらしいのですが、農水系・厚生系の
縦割り行政のせいか、はっきり「こういうお米です」と説明しにくい
不思議な品種です…
徳島県は糖尿病・腎臓病等で毎年ワーストを争う不健康王国なので
健康のためにお米でも何かできることはないかと栽培を始めた品種です。
R4年産のLGCソフトのたんぱく質組成分析の結果です。
通常の品種は総グルテリン組成(結果表の最後のところ)が
50%程度なのですが、この品種は25~30%程度になっています。
※生産圃場や産年の気候などで増減しますので、ご参考まで
【プリンセスサリー】 ※一定量ご希望あれば栽培
インディカ米の最高級と言われるバスマティ米を
と日本でも栽培できるよう改良された品種です。
長粒種と中間くらいの形状で、炊くとポップコーンのような
香りがし、粘りが少なくカレーやガパオ、チャーハンなどに
適したお米です。
飲食店などのご要望があれば契約栽培するような形にしています。
【もち米類】 ※ほぼ自家使用
自社での餅つき用に少量栽培しています。
もし分けてほしいという方がいらっしゃればお問合せください。
品種を増やしたり変えたりすると管理が面倒だったり、
奨励品種でなく流通に乗せにくかったりと難しい面も多いのですが、
徳島での米作りの可能性を拡げるべく、今後も意欲的に
挑戦していきたいと思います。